- デイサービスとはどんなサービスか
- 種類の違いと自分に合った選び方
- 実際にかかる費用(要介護度別の目安表つき)
- 利用開始までの手順
- 断られた時の対処法
- 仕事をしながら使いこなすコツ
在宅介護をしている家族にとって、デイサービスは「介護の要」ともいえるサービスです。
週に数回でも通ってもらえれば、その間に仕事ができる、自分の時間が持てる、体を休められる——それだけで介護生活はぐっと楽になります。
でも、いざ使おうと思うと「種類が多くてどれを選べばいいかわからない」「費用がいくらかかるか不安」「本人が嫌がったらどうしよう」と悩む方が多いのも事実です。
この記事では、介護が初めての方でも迷わないように、デイサービスの基本から選び方・費用・手続きまで、ひとつひとつ丁寧に解説します。
はるぼぼデイサービスは「介護される場所」じゃなく、「その人らしく過ごせる場所」であることを、ぜひ知っていただきたいです。うまく使えば、ご本人も家族も、今より少し楽になれます。一緒に探していきましょう。
在宅介護のなかでも、デイサービスは最も多くの方が利用している中心的なサービスです。厚生労働省「介護保険事業状況報告(月報)」によると、通所介護の月間利用者数は全国で約200万人以上にのぼります(介護保険事業状況報告/厚生労働省)。「みんなが当たり前に使っている在宅介護のインフラ」ですので、初めての方も安心して検討してください。
関連記事: 介護サービス全体の種類を把握したい方は介護サービスの種類と選び方|初心者でも迷わない基本ガイドもあわせてご覧ください。
デイサービス(通所介護)とは?まずは基本をおさえよう
デイサービスってどんなサービス?
デイサービス(正式名称:通所介護)とは、要介護状態の方が介護施設に日帰りで通い、食事・入浴・機能訓練などのサービスを受ける介護保険のサービスです。
自宅まで送迎があるので、家族が仕事中でも安心して利用できます。
主に提供されるサービスは次のとおりです。
| サービス内容 | 詳細 |
|---|---|
| 送迎 | 自宅から施設まで車で送り迎え |
| 食事 | 昼食(施設によって朝食・おやつも) |
| 入浴 | 個浴・機械浴など本人の状態に合わせた方法で |
| 機能訓練 | 体操・リハビリ・筋力トレーニングなど |
| レクリエーション | 趣味活動・ゲーム・季節行事など |
| 健康チェック | 血圧・体温・体重の測定 |
「入浴だけでも施設でしてもらえると、家族の負担が大きく減る」という声は非常に多く、特に入浴介助の負担軽減を目的に利用を始める家族も多いです。
関連記事: 入浴介助を自宅でする方法は入浴介助の方法【介護初心者向け】腰を痛めず、安全に入浴させるコツをやさしく解説で解説しています。
1日の流れをイメージしよう
実際にどんな1日を過ごすのか、イメージできるとご本人への説明もしやすくなります。
標準的な1日の流れ(8〜17時利用の場合)
8:00〜9:00 自宅まで送迎車がお迎えに来る
9:00 施設到着・健康チェック(血圧・体温など)
9:30 午前のプログラム(体操・レクリエーションなど)
11:30 入浴(希望者)
12:00 昼食
13:00 自由時間・個別プログラム・機能訓練
15:00 おやつ・午後のプログラム
16:00 帰宅準備
16:30〜17:30 送迎で自宅に到着
施設によって時間帯や内容は異なりますが、概ねこのような流れです。「毎日何をするのか見通しが持てる」ことで、認知症の方でも安心して通えるケースが多いです。
誰が利用できる?対象者について
デイサービスは要介護1〜5の認定を受けた方が対象です。
要支援1・2の方は、通常のデイサービスではなく「介護予防通所介護(総合事業)」を利用する形になります(市区町村によって運営が異なります)。
まだ要介護認定を受けていない場合は、まず申請が必要です。
関連記事: 申請の手順は介護保険の要介護認定の申請方法|初心者でも迷わない手順をやさしく解説をご覧ください。
デイサービスの種類と違い|どれが向いているか確認しよう
デイサービスにはいくつかの種類があり、提供される内容や対象者が異なります。「どれでも同じ」ではないので、ご本人の状態に合ったタイプを選ぶことが大切です。
① 一般型デイサービス(通所介護)
最もスタンダードなタイプです。食事・入浴・レクリエーション・軽い体操を中心としたプログラムが提供されます。
こんな方に向いている:
- 人との交流を楽しみたい
- 生活リズムを整えたい
- 自宅での入浴が難しくなってきた
規模感: 大規模・中規模・小規模があり、人数が少ない小規模施設の方が職員の目が届きやすいという特徴があります。
② リハビリ特化型デイサービス
機能訓練やリハビリを中心としたプログラムが充実しています。理学療法士・作業療法士などの専門職が在籍していることが多いです。
利用時間が短め(2〜3時間)の施設も多く、午前だけ・午後だけのような半日利用ができる場合もあります。
こんな方に向いている:
- 歩行能力の維持・改善を目指したい
- 退院後の機能回復を続けたい
- 長時間の外出が体力的に難しい
注意点: 入浴サービスを提供していない施設も多いため、入浴目的の方には不向きな場合があります。
③ 認知症対応型通所介護
認知症のある方に特化したデイサービスです。1回の定員が12名以下と少人数で、認知症のケアに慣れた専門スタッフが対応します。
こんな方に向いている:
- 認知症があり、大人数の環境では不安が強い
- BPSD(行動・心理症状)が出ている
- 落ち着いた環境でゆっくり過ごしてほしい
関連記事: 認知症の症状や関わり方については認知症の種類と特徴|はじめてでも分かる「無理をしない」関わり方で詳しく解説しています。
④ 療養通所介護
医療的なケアが必要な方向けの施設で、看護師が常駐しています。人工呼吸器や経管栄養など、医療処置が必要な状態でも通うことができます。
こんな方に向いている:
- 医療的ケアが必要で、通常のデイサービスに断られた
- 重度の要介護状態で、医療と介護の両方が必要
定員5名以下の小規模施設で運営されており、施設数は多くありません。
⑤ 入浴特化型デイサービス
入浴サービスに特化したタイプで、短時間(2〜3時間)で利用できます。「お風呂だけ入れてもらえれば十分」という方に向いています。
こんな方に向いている:
- 自宅の浴室では入浴が困難
- 長時間施設にいるのが体力的につらい
- 他のデイと組み合わせて週複数回入浴を確保したい


種類の選び方まとめ
| 種類 | 特徴 | こんな方に |
|---|---|---|
| 一般型 | 食事・入浴・レクが充実 | 生活全般のサポートが必要な方 |
| リハビリ特化型 | 機能訓練中心・短時間OK | 身体機能の維持・回復を目指す方 |
| 認知症対応型 | 少人数・専門スタッフ | 認知症がありBPSDがある方 |
| 療養通所介護 | 看護師常駐・医療対応 | 医療的ケアが必要な方 |
| 入浴特化型 | 入浴のみ・短時間 | 自宅入浴が難しい方 |
関連記事: 在宅で使えるサービス全体については在宅サービスとは?自宅で生活を続けるための支援をやさしく解説も参考にしてください。
デイサービスにかかる費用|要介護度別の自己負担の目安
「費用がいくらかかるかわからない」という不安は非常に多いです。介護保険が使えるので自己負担は思ったより少ない場合がほとんどですが、加算や実費を加えると変わってきます。整理して解説します。
介護保険で賄える部分
デイサービスの利用料は介護保険が適用され、自己負担は1割・2割・3割のいずれかです(収入によって異なります)。
関連記事: 自己負担割合の仕組みは【毎月いくらかかる?】介護保険の費用・自己負担の目安をプロが徹底解説で詳しく解説しています。
基本料金(自己負担1割の場合)の目安表
利用時間「7時間以上9時間未満」のケースで試算しています。1単位=10.45円で計算(地域により異なります)。
【基本報酬のみ・自己負担1割の場合】
| 要介護度 | 基本報酬(1日) | 自己負担1割/日 | 自己負担2割/日 | 月8回(週2回)利用の目安(1割) |
|---|---|---|---|---|
| 要介護1 | 683単位 | 約714円 | 約1,428円 | 約5,712円 |
| 要介護2 | 809単位 | 約846円 | 約1,692円 | 約6,768円 |
| 要介護3 | 938単位 | 約980円 | 約1,960円 | 約7,840円 |
| 要介護4 | 1,066単位 | 約1,114円 | 約2,228円 | 約8,912円 |
| 要介護5 | 1,198単位 | 約1,252円 | 約2,504円 | 約10,016円 |
※ 2024年度介護報酬改定後の目安です(3年に1度の改定のため、2026年現在もこちらが最新の基準となります)。地域加算(1〜20%)により金額は変わります。正確な金額はケアマネジャーまたは施設に確認してください。
💡 地域区分について:上記では「1単位=10.45円(3級地:横浜市・大阪市など)」をベースに試算していますが、この単価は厚生労働省が定める「地域区分(1級地〜7級地、その他)」によって1単位=10円〜11.40円まで異なります。たとえば東京23区(1級地)は1単位=11.40円、地方の多くの市町村(その他)は1単位=10円です。詳しくは介護報酬における地域区分(厚生労働省)をご確認ください。
加算でプラスされる主なもの
基本料金に加えて、サービス内容に応じた「加算」がつきます。代表的なものを紹介します。
| 加算の種類 | 1日あたりの単位数目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 入浴介助加算(Ⅰ) | 40単位 | 入浴サービスを受けた場合 |
| 入浴介助加算(Ⅱ) | 55単位 | 自宅での入浴を目指した個別計画がある場合 |
| 個別機能訓練加算(Ⅰ)イ | 56単位 | 個別の機能訓練を実施した場合 |
| 生活機能向上連携加算(Ⅰ) | 100単位/月 | 外部リハビリ専門職との連携 |
| 認知症加算 | 60単位 | 認知症と診断されている場合 |
| 中重度者ケア体制加算 | 45単位 | 要介護3以上など医療ニーズが高い場合 |
たとえば要介護2で入浴介助加算(Ⅰ)がつくと、1日あたり約846円+約42円=約888円(1割) となります。
介護保険外で実費になるもの
以下は介護保険の対象外で、別途実費がかかります。
| 項目 | 目安金額 |
|---|---|
| 食費(昼食) | 500〜900円/日 |
| おやつ代 | 50〜150円/日 |
| 日用品・材料費 | 施設によって異なる |
| 延長加算(時間超過) | 50単位/30分 |
1日あたりの実質負担イメージ(要介護2・1割・入浴あり)
基本料金(1割) 約846円
入浴介助加算 約 42円
食費 約 700円
おやつ 約 100円
────────────────────────
合計 約1,688円/日
月8回(週2回)通うと、おおよそ月13,000〜16,000円前後が目安となります(要介護度・加算内容・食費によって変わります)。
公式参考: 介護報酬の算定構造(厚生労働省)
後悔しないデイサービスの選び方|7つのチェックポイント
① 本人の性格・好みに合っているか
どれだけ条件がよくても、本人が「行きたい」と思えるかどうかが最も大切です。
- 賑やかな雰囲気が好きか、静かな環境が好きか
- 体を動かすことが好きか、手作業(工作・書道など)が好きか
- 同年代の人が多いか
見学の際は、実際に利用者の様子を見て「この場所に馴染めそうか」を確認しましょう。
② 送迎エリアに自宅が含まれているか
自宅の住所が送迎エリア内かどうかを必ず確認してください。エリア外だと送迎を断られることがあります。
また、送迎時間の目安(何時頃お迎えで、何時頃帰宅か)も事前に確認しておくと、仕事のスケジュールと調整しやすくなります。
③ スタッフの雰囲気・人員体制
職員の数や資格、対応の雰囲気は施設ごとに大きく違います。見学時にチェックしたいポイントは以下のとおりです。
- 職員が利用者に笑顔で声をかけているか
- 職員と利用者の比率(3:1が基準)
- 管理者や看護師の常駐状況
④ サービス内容が本人のニーズに合っているか
入浴・食事・機能訓練の内容はそれぞれ確認しましょう。
- 入浴設備(個浴・機械浴など)
- 食事形態(通常食・刻み食・ミキサー食など対応できるか)
- 機能訓練の内容(専門職がいるか)
⑤ 利用できる曜日・時間帯の柔軟性
週何回・何曜日に利用できるかは、ケアプランとのバランスで決まります。ただし、施設によって受け入れ可能な曜日に制限がある場合もあります。
急なキャンセルへの対応(前日キャンセルで費用が発生するかなど)も確認しておくと安心です。
⑥ 費用(自己負担額)の確認
前述の表を参考に、月あたりの概算を出してみましょう。食費・加算込みの実質負担を確認することが重要です。
施設に問い合わせると「重要事項説明書」を提示してもらえます。費用の内訳が細かく記載されているので、事前に受け取り確認しておきましょう。
⑦ 見学・体験を必ずしよう
施設を選ぶ前に必ず見学し、できれば体験利用をしましょう。パンフレットやウェブサイトだけではわからないことが、実際に足を運ぶと多くわかります。
見学のチェックリスト:
- 施設内は清潔で明るい雰囲気か
- 利用者が活き活きとしているか
- 職員が利用者の名前を呼んでいるか
- においや衛生状態は問題ないか
- 見学対応のスタッフが丁寧に説明してくれるか
- 疑問点に快く答えてもらえるか
2〜3か所を見学して比較するのがおすすめです。


利用開始までの流れ|ケアマネに相談してから使えるまで
ステップ① 要介護認定を受ける
まだ要介護認定を受けていない場合は、市区町村の窓口(または地域包括支援センター)に申請します。
関連記事: 手続きの詳細は介護保険の要介護認定の申請方法|初心者でも迷わない手順をやさしく解説をご覧ください。
相談窓口: まず何をすればいいかわからない方は地域包括支援センターとは?介護初心者が最初に頼るべき相談窓口をわかりやすく解説も参考にどうぞ。
ステップ② ケアマネジャーに相談する
要介護認定が出たら、担当のケアマネジャーに「デイサービスを使いたい」と伝えます。
ケアマネジャーは、地域の施設を熟知しており、本人の状態やニーズに合った施設を複数提案してくれます。遠慮せずに要望(入浴してほしい・仕事の時間帯に合わせてほしいなど)を伝えましょう。
関連記事: ケアマネジャーの選び方・付き合い方はケアマネジャーとは?役割と選び方をわかりやすく解説で解説しています。
ステップ③ ケアプランに組み込んでもらう
デイサービスの利用頻度(週何回・何曜日)がケアプランに組み込まれます。ケアプランはケアマネジャーが無料で作成してくれます。
このとき、デイサービス以外のサービス(訪問介護・ショートステイなど)とのバランスも一緒に考えてもらいましょう。
ステップ④ 施設を見学・体験する
候補の施設を2〜3か所見学し、可能であれば体験利用(無料〜数百円)をします。本人が「ここなら行ってみてもいいかな」と思える施設を選びましょう。
ステップ⑤ 契約・利用開始
施設と契約(重要事項説明書・契約書の確認・署名)を行い、利用開始となります。最初の1〜2週間は慣れないことも多いですが、多くの方は徐々に馴染んでいきます。
デイサービスを断られた!そんな時の対処法
断られる主な理由
デイサービスから断られるケースとして多いのは次のとおりです。



断られると「もうどこにも行けないのかな…」と落ち込んでしまいますよね。でも大丈夫です。ケアマネジャーは「断られた理由」を聞けば、それに合った別の施設を必ず一緒に探してくれます。諦めずに相談してみてください。
| 断られる理由 | 詳細 |
|---|---|
| 医療的ケアが必要 | 胃ろう・吸引・インスリン注射など(看護師が常駐していない施設) |
| 認知症の症状が重い | 強いBPSD(暴言・暴力・徘徊など)がある場合 |
| 感染症の問題 | 疥癬・MRSA感染など |
| 空き定員がない | 特定の曜日に空きがない場合 |
断られた場合でも、必ずどこかに受け入れてもらえる施設はあります。諦めずにケアマネジャーに相談しましょう。
対処法① ケアマネジャーに別の施設を探してもらう
ケアマネジャーは地域の施設との繋がりが深く、「医療的ケアに対応できる施設」「認知症が重度でも受け入れてくれる施設」を知っています。一人で探さず、ケアマネジャーを頼りましょう。
対処法② 療養通所介護・認知症対応型を検討する
医療的ケアが必要な場合は「療養通所介護」、認知症の症状が強い場合は「認知症対応型通所介護」が選択肢になります。専門性が高い分、受け入れの幅も広がります。
対処法③ ショートステイと組み合わせる
デイサービスで対応が難しいケースでも、ショートステイ(短期入所)であれば受け入れてもらえる場合があります。また、デイサービスに通えない日をショートステイで補うことで、家族の介護負担も分散できます。
関連記事: ショートステイの仕組みや使い方はショートステイとは?|仕組みから使い方・よくある不安まで、やさしく解説をご覧ください。
仕事をしながらデイサービスを使うコツ
デイサービスは、働きながら介護をしている方の「救世主」になり得るサービスです。
週何回利用するのが目安?
利用回数はケアプランで決まりますが、一般的には週2〜3回が多いです。
- 要介護1〜2:週2回が目安
- 要介護3〜4:週3回前後が目安
- 要介護5・医療的ケアあり:週4〜5回の場合も
週5日フルタイムで働く場合、デイサービスだけでは毎日をカバーできないケースも多いです。その場合は訪問介護やショートステイとの組み合わせを検討しましょう。
送迎時間と仕事スケジュールの調整
送迎時間と仕事の出社・退社時間が合わないと問題が生じます。事前に「何時にお迎えで、何時頃帰宅か」を施設に確認し、仕事と組み合わせられるか確認しましょう。
「朝は自分で見送るが帰宅時間には間に合わない」という場合は、鍵の受け渡し方法や近所のサポート体制も一緒に考えておくと安心です。
夕方に間に合わない方へ|「延長対応」のあるデイサービスという選択肢
標準的なデイサービスの帰宅時間は16:30〜17:30頃です。定時が17時・18時の会社員だと、退社してもお迎えの時間に間に合わないという問題が起きます。
そんな方に知っておいてほしいのが、「延長対応」があるデイサービスの存在です。一般型デイサービスの中には、基本の利用時間を過ぎても夕方18時〜20時頃まで預かってくれる施設があります。夕食まで提供して自宅に送り届けてくれるケースもあり、フルタイムで働く家族にとって大きな助けになります。
| 延長サービスの内容 | 詳細 |
|---|---|
| 延長時間の目安 | 17時以降〜最大20時頃まで(施設による) |
| 延長加算 | 50単位/30分(自己負担1割で約52円/30分) |
| 夕食提供 | 別途実費(500〜900円程度) |
「夕方に帰宅できないから」という理由でデイサービスの利用を諦める前に、まずケアマネジャーに「延長対応ができる施設を探してほしい」とリクエストしてみましょう。地域によって施設数は限られますが、選択肢として知っているだけで視野が広がります。
※ 延長サービスを利用する場合、数十分〜数時間ごとの「延長加算」が発生しますが、これも介護保険が適用されるため自己負担(1割の場合)は1回あたり数十円〜100円前後のケースがほとんどです。どちらかといえば、一緒に頼む夕食代(実費・数百円程度)の方がメインの負担になるため、トータルの費用感もケアマネジャーに一緒に試算してもらうと安心です。
訪問介護・ショートステイとの組み合わせ
デイサービスを利用しない日に訪問介護を組み合わせると、毎日の生活支援が途切れません。また、繁忙期や急な出張にはショートステイを活用する方法も有効です。
関連記事: 仕事と介護を両立する具体的な方法は仕事と介護の両立がつらいと感じる方へ|無理を減らす現実的な方法と対処法で詳しく解説しています。
また、会社の制度を活用したい方は介護休業・休暇制度を「正しく使い倒す」方法もあわせてご確認ください。
デイサービスに関するよくある疑問Q&A
Q. 本人が「行きたくない」と言ったらどうする?
最初は「行きたくない」と拒否する方は少なくありません。いくつかの工夫で改善されることが多いです。
- 「体験に行くだけ」と誘う(正式利用と思わせない)
- 本人の好きなことがある施設を選ぶ(将棋・カラオケ・手芸など)
- 「先生や友達に会いに行く感覚」で伝える
- 無理に連れて行かず、数回休んでから再チャレンジする
数回通えば環境に慣れ、むしろ「行く日が楽しみ」になる方も多いです。
プロが現場で使う「デイサービスという言葉を使わない」誘い方
認知症がある方や、プライドの高い方ほど「介護施設に連れて行かれる」と感じた途端に強く拒否することがあります。そんなときは、「デイサービス」という言葉をあえて使わないのがプロの現場でよく使われるコツです。ご本人の人生経験やプライドを傷つけない「大義名分」を作ってあげると、すんなり車に乗ってくれるケースは本当に多いです。
【実際に使われている声かけの例】
🗣 「お父さんのリハビリの成果を、専門の先生に定期的に診てもらいに行こう」
リハビリ・健康管理という目的にすると、「通わされている」ではなく「自分のために行く」という感覚になります。
🗣 「地域のシニアクラブ(またはカルチャーセンター)の体験があるみたいだから、一緒に行ってみない?」
施設のレクリエーションを「講座」「クラブ活動」として伝えると抵抗が薄れます。
🗣 「あそこの施設で、手先の器用な人にちょっと手伝ってほしい作業があるみたいなんだけど、ボランティアとして見に行ってみてくれない?」
元職人・元教師・元管理職など、「誰かの役に立つ」ことが生きがいだった方に特に効果的です。大切なのは「その人がどう生きてきたか」を活かすこと。本人の職歴・趣味・こだわりを起点に声かけを工夫してみましょう。うまくいかなくても落ち込まず、ケアマネジャーや施設スタッフに「どう声をかければいいか」を相談してみてください。
- 見学は何か所行けばいい?
-
最低でも2か所は見学することをおすすめします。比べることで「違い」がよくわかります。ケアマネジャーに候補を2〜3か所挙げてもらい、優先順位をつけて見学しましょう。
- 急なキャンセルはできる?
-
多くの施設は前日までのキャンセルは費用が発生しません。当日キャンセルについては施設によって異なるため、契約時に確認しましょう。体調不良によるキャンセルは仕方のないことですので、遠慮なく連絡を。
- デイサービス中に体調が急変したらどうなる?
-
看護師(または救護対応のできるスタッフ)が対応し、必要に応じて救急車の手配と家族への連絡が行われます。どの施設でも緊急時の対応フローを持っています。契約時に「緊急時の連絡先と対応フロー」を確認しておきましょう。
- 自己負担が払えない場合はどうする?
-
介護保険には「高額介護サービス費制度」があり、1か月の自己負担額が一定額を超えた場合に払い戻しを受けられます。所得に応じた上限額は次のとおりです。
対象世帯 月の自己負担上限額 現役並み所得者(年収約770万円以上) 44,400円 一般世帯(市区町村民税課税世帯) 44,400円 住民税非課税世帯(合計所得+年金80万円超) 24,600円 住民税非課税世帯(合計所得+年金80万円以下) 15,000円 生活保護受給者 15,000円 「デイサービスを増やしすぎて費用が青天井になる」という心配はありません。この制度があるため、どれだけ利用しても自己負担は上限額でストップします。詳しくは高額介護サービス費(厚生労働省)をご確認ください。



「どの施設が合うかは、実際に行ってみないとわからない」——これは現場でずっと感じてきたことです。足を運ぶ前から諦めないでください。ケアマネジャーという強い味方がいます。
まとめ|まず見学とケアマネへの相談から始めよう
デイサービスは、在宅介護を続けるうえで非常に頼りになるサービスです。
この記事の内容を一言でまとめると、
「種類・費用・断られた場合の対処法を知ったうえで、まず見学と体験をしてみる」
これが最善の第一歩です。
「本当に合うかどうか」は、実際に施設に足を運んでみないとわかりません。ケアマネジャーに候補を挙げてもらい、2〜3か所を見学して比較してみましょう。
ご本人が少しでも「ここなら行ってみてもいいかな」と思える場所が見つかれば、在宅介護の生活は大きく変わります。
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参考リンク(公的機関)
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これってどうなの?という疑問など下のコメント欄に自由に残していってくださいね。
仕事の合間や休みの日にでも、大切に読ませていただきます。





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