📅 この記事の情報は2026年4月時点のものです。最新情報は各自治体や厚生労働省のウェブサイトでご確認ください。
「介護サービスって種類が多くてよくわからない…」
「どれを選べばいいの?」
介護保険の申請が終わると、いよいよサービスを利用する段階に入ります。でも初めてだと「何を選べばいいか全然わからない…」という方がほとんどだと思います。
この記事では、介護経験15年の社会福祉士・介護福祉士の視点から、介護サービスの種類と選び方を初心者の方にもわかりやすく解説します。最後まで読むと、「なんとなくどれを選んだらいいか見えてきた」という状態になっていただけます。
まだ介護保険の申請が済んでいない方はまずこちらを。
→ 介護保険の要介護認定の申請方法|初心者でも迷わない手順をやさしく解説
介護サービスとは?まず基本を押さえよう
介護サービスとは、日常生活をサポートするために利用できる支援サービス全般のことです。
- 自宅にヘルパーさんに来てもらう
- 施設に通って食事や入浴を手伝ってもらう
- 短期間だけ施設に泊まってゆっくり過ごしてもらう
これらは介護保険を利用することで1割〜3割の自己負担でサービスを受けられます。費用を抑えながら支援を受けられるのが介護保険の大きなメリットです。
介護サービスの種類【大きく3つに分けると理解しやすい】

介護保険制度では、サービスは大きく「在宅・施設・地域密着」の3つに分類されます。まずこの3つを頭に入れておくだけで、グッとわかりやすくなりますよ。
① 在宅サービス(自宅で過ごしながら受けるサービス)
自宅での生活を続けながら利用するサービスです。「できるだけ慣れた環境で過ごしたい」という方に最初に検討してほしいカテゴリです。
主なサービス:訪問介護(ホームヘルパー)、デイサービス(通所介護)、訪問看護・訪問リハビリ、ショートステイ(短期入所生活介護)
これらはケアプランで複数を組み合わせて利用できます。たとえば「週3回のデイサービス+月1回のショートステイ」という使い方も可能です。現在要介護1の私の祖母の場合では、週2回のデイサービス、週5回の訪問介護を利用し、月に1回1泊のショートステイを利用しています。
💡 福祉用具のレンタル・購入も忘れずに
特殊寝台(介護ベッド)や歩行器などのレンタルも介護サービスの一つです。道具をうまく使うことで、ご本人の「自分でできること」が増え、家族の介助負担も軽くなります。現在要介護の私の祖母だと、玄関前の階段や玄関に設置する手すりをレンタルしていました。
② 施設サービス(施設に入所して生活するサービス)
介護施設に入所して24時間体制の支援を受けるサービスです。在宅での介護が難しくなったときに検討することが多いカテゴリです。
主なサービス:特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護付き有料老人ホーム
「そろそろ限界かも…」と思う前に、どんなタイミングで施設入所を考え始めたらよいかを知っておくと安心です。
→ 介護がつらいと感じたら|施設入所のタイミングと施設の選び方
③ 地域密着型サービス(地域に根ざした小規模なサービス)
認知症の方や、住み慣れた地域を離れたくない方を支えるために設けられたサービスです。
主なサービス:グループホーム(認知症対応の共同生活介護)、小規模多機能型居宅介護(通い・訪問・宿泊を柔軟に組み合わせられる)
📋 注意点:原則として、住民票がある市区町村のサービスしか利用できません。
よく使われる介護サービス3選
訪問介護(ホームヘルパー)
自宅にホームヘルパーが訪問して生活のサポートをするサービスです。食事・入浴・排泄などの「身体介護」と、掃除・洗濯・料理などの「生活援助」があります。「できるだけ自宅で暮らし続けたい」という方に最もよく使われています。ヘルパーさんとのやりとりを楽しみにされる方も多く、孤独感の軽減にもつながります。私の所属している訪問介護事業所でも、一人暮らしの認知症の方ですが、ご自宅に安否確認も兼ねて毎日訪問して、コミュニケーションを取りながら一緒に料理をして、食事をしてもらう。といった利用の仕方をしている方もおられました。
私の祖母の場合も、身体介護(排泄介助・清拭など)に加えて、生活援助として掃除や食事の準備も訪問介護で対応してもらっています。それまで家族が仕事の合間に担っていた家事が訪問介護でカバーされるようになり、「家に帰ってからの気持ちの余裕がだいぶ違う」と家族から聞いています。「介護+家事」を一人で抱えると消耗が早いので、生活援助も遠慮なく使ってほしいと思います。
訪問介護の利用方法について詳しくはこちら。
→ 訪問介護(ホームヘルプ)の使い方完全ガイド|はじめてでも失敗しない利用方法と注意点
デイサービス(通所介護)
日中に施設へ通い、食事・入浴・レクリエーションなどを受けるサービスです。「日中の見守りが必要」「自宅にこもりがちで社会交流を増やしたい」という方に向いています。ご家族にとっても日中の介護負担が減るというメリットがあります。朝ご自宅まで迎えに来てくれて、夕方(事業所や送迎の順番などによって時間が異なる可能性はあります)ご自宅まで送ってくれます。
祖母の場合、デイサービスを利用し始めてから入浴もデイでしてもらえるようになり、家での入浴介助が不要になりました。それだけでも家族の負担はかなり減りました。また、同じ施設に通う方たちとの会話が増え、以前より表情が明るくなったと感じています。「今日は○○さんに会えるかな」と楽しみにするようになり、活気が出てきたのが一番うれしい変化でした。
ショートステイ(短期入所)
数日〜数週間、施設に泊まりながら支援を受けるサービスです。介護しているご家族が「少し休みたいな…」というタイミングや、家族の旅行・急な用事のときにも便利に使えます。
祖母は月に1回、1泊のショートステイを定期的に利用しています。その間、家族はまるごと介護から離れることができ、泊まりがけの旅行にも行けるようになりました。「ショートを使い始めてから、やっとゆっくり旅行できた」と話してくれています。ショートステイは緊急時だけのものではなく、定期的に使うことで家族が無理なく介護を続けるための仕組みとして機能します。
(参考:厚生労働省「介護事業所・生活関連情報検索」↗)各地域のサービス事業所を市区町村別に検索できます。ただし、ケアマネジャーから近所のサービスの評判を聞くのが一番簡単でわかりやすいと思います。
介護サービスの選び方【3つのポイント】
✅ ポイント① 本人の希望・生活スタイルに合わせる
「自宅で過ごしたい」のか「施設の方が安心できる」のかによって、選ぶサービスは大きく変わります。本人の希望を後回しにしてしまうと、サービスを使ってもらえなかったり拒否されるケースが出てきます。
✅ ポイント② 家族の負担も正直に考える
介護は「頑張りすぎると長続きしない」というのが現場での正直な感想です。「頑張りすぎずに続けられる形」を考えてみてください。
介護で無理しないための考え方についてはこちら。
→ 【保存版】家族介護で無理しないための考え方|頑張りすぎないコツをやさしく解説
✅ ポイント③ ケアマネジャーに相談する
サービス選びで一番頼りになるのがケアマネジャーです。状況に合ったサービスの提案や手続きのサポートなど、さまざまな相談ができます。「何から相談したらいいかわからない」という方こそ、まずケアマネさんに連絡してみてください。
ケアマネジャーの選び方について詳しくはこちら。
→ ケアマネジャーとは?役割と選び方をわかりやすく解説
よくある失敗と注意点
⚠️ 失敗① サービスを使わずに頑張りすぎる
「まだ大丈夫」と思って使わないでいると、気づいたときには体力的にも精神的にも限界が来ていることがあります。「もっと早く使えばよかった」とおっしゃる方は非常に多いです。早めに使い始めることで生活の質を維持できます。
実際に担当していたご家族のケースですが、訪問介護だけを利用しながらも、だんだん表情が曇り、「正直、しんどくて…」という言葉が増えてきた方がいました。ケアマネジャーがショートステイを提案し、初めて利用していただいたところ、次の訪問時に「ちょっとゆっくりできた」と、少しだけ笑顔を見せてくれました。一人で頑張りすぎると、ある日突然「もう限界」という状況になりかねません。早めに複数のサービスを組み合わせることが、長く介護を続けるための鍵です。
⚠️ 失敗② 最初から完璧なサービスを探しすぎる
最初から「ベストなサービス」を探そうとすると、なかなか踏み出せなくなります。介護サービスは使い始めてから「やっぱりこっちの方が合う」と調整していくものです。まず使ってみることが大事です。

まとめ:まずは3つに分けて考えてみよう
介護サービスは種類が多くて最初は迷って当然です。でも「在宅サービス・施設サービス・地域密着型サービス」の3つを頭に入れておくだけで、話がかなりわかりやすくなります。
あとはケアマネジャーに相談しながら、本人と家族が無理のない形で使えるサービスを選んでいくのが一番です。焦らず、一つずつ考えていきましょう。
📚 あわせて読みたい記事
→ 介護保険の要介護認定の申請方法|初心者でも迷わない手順をやさしく解説
→ ケアマネジャーとは?役割と選び方をわかりやすく解説
→ 地域包括支援センターとは?介護初心者が最初に頼るべき相談窓口をわかりやすく解説
読んでみてどうだったかな?という感想や、「今日も疲れたよ」と言った軽い一言、
これってどうなの?という疑問など下のコメント欄に自由に残していってくださいね。
仕事の合間や休みの日にでも、大切に読ませていただきます。

コメント